科学運動シンポ

「核のゴミ」の地層処分問題を考える

開催日時:2021年8月22日(日)14:00~17:00(Web開催)
世話人会:金井克明(新潟支部),関根一昭,末永和幸(以上埼玉支部),
中山俊雄,松本俊幸*(以上東京支部) *世話人会代表

■主旨:
低・高レベル放射性廃棄物の「核のゴミ」の地層処分をめぐって,国やNUMO(原子力環境整備機構)は,2017年に処分地の適地選定のための「科学的特性マップ」を公表,2018年には,地層処分の「技術的」な裏付けとなる包括的技術報告書を発表した。こうした中,「科学的特性マップ」を考える会(考える会)では,2017年以降,地層処分問題について取り組んできた。2020年,おりしも地層処分地選定のための文献調査に北海道寿都町と神恵内村が名乗りを挙げ,現在,調査が行われている。
このシンポでは,これら町村が,地層処分の適地ではないことを地質学的視点から説明し,このような適地選定を行ってきた,「科学的特性マップ」や包括的技術報告書についての問題点を明らかにする。またブックレット13の普及を通じた活動体験を地団研のみなさんと共有し,これから各地で動き出す際の参考事例としたい。最後に,福島第一原発も原子炉内のデブリをはじめ敷地内にある多くの「核のゴミ」をどのように処分していくのか,地層処分問題を福島から問題提起・発信する。

■ 内容(案)
講演司会:末永和幸/中山俊雄
14:00~14:10 シンポジウムの主旨説明(松本俊幸・世話人会)
14:10~14:55 基調講演:寿都町・神恵内村は深地層処分の適地か?―地質学的視点から考える(岡村 聡)
14:55~15:35 NUMOによる「包括的技術報告書」の問題点と保管問題の検討 (関根一昭・「科学的特性マップ」を考える会)
15:35~16:00 『「高レベル放射性廃棄物」はふやさない,埋めない』(地団研ブックレットシリーズ13)の普及活動の経験と地団研の今後の課題(金井克明)
16:00~16:35 福島第一原発をとりまく放射性廃棄物問題と地層処分に関する問題提起(柴崎直明)
16:35~17:00 質問,討論,コメントなど(総合討論司会:中山俊雄)

(更新日:2021年5月10日)

2021年05月10日