若手シンポ
若手の地団研活動~今,コロナ禍の中でできること~
開催日時:2021年8月21日(土)16:30~18:00(Web開催)
世話人会:相澤雄流*(福島支部),芳賀喜代次(福島支部) *世話人会代表
■主旨:
地質に携わる若い技術者や研究者は人口減少とともに年々減少傾向にあり,近年はさまざまな企業や学会等で若手の人材不足が課題となっている。地団研も例外ではなく,若手会員数が他学会と同様に減少しており,一般に若手と呼ばれる20代と30代の割合は,地団研の会員数全体に対して8%にも満たない状態である。ベテランから若手への技術継承は急務であるものの,若手会員の減少以外にも約1年半前から世界的に蔓延するCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響が追い打ちをかけるように,直接コミュニケーションを取る場を奪っている。また,各大学においては,COVID-19の影響でリモート授業が中心となり,友人同士でさえ顔を合わせた付き合いが大きく減少し,自主ゼミやサークル活動はほぼ皆無の状態である。このように,ベテランと若手の交流だけではなく,他大学や他研究室などの若手会員同士の交流も満足にできない状況である。
本総会で行われるシンポジウムで議論される課題(原発・地層処分・再生可能エネルギーと防災)は,いずれも2,3年で解決できるものではなく,長期的に取り組む必要がある。そのためには,継続的な地団研活動の実施と,これらの課題に立ち向かっていく若手の育成が必要と感じている。
本シンポジウムは,若手会員(研究者および学生)が,現在行っている研究や業務を地団研の会員に紹介することで,ベテランと若手や若手同士でのコミュニケーションを図ることを目的として実施する。そして,地団研全体として今後の活動の方向性や若手会員にとって問題となっている課題に対し,どう関わっていくべきかについて考える機会としたい。また,ベテラン会員からの発表を踏まえ,若手会員自身も地団研の将来や学会への関わり方について考える機会とする。最後の討論・コメントの時間には,会員全体で今後の地団研について考え,コロナ禍でも可能な活動やその先を見据えた意見や提案を積極的に発表していただき,若手会員の育成が地団研全体の課題であることを共有するシンポジウムとする。
■内容(案):
16:30~16:40 世話人会によるシンポジウムの主旨説明(相澤雄流)
16:40~17:20 若手会員による研究紹介(若手会員[学生・院生・社会人])
17:20~17:40 経験から若手会員に伝えたいこと(金川和人)
17:40~18:00 討論・コメント(相澤雄流・芳賀喜代次)
(更新日:2021年5月10日)